高度医療が受けられる有難み

創設時には色々ありましたが
愛媛県には加計学園という獣医大学があります

獣医大学があるということは併設した大学病院があり
そこで2次診療が受けられます
DSC_0880.jpg

大学病院の凄いな~と思ったところは
専門外来があるのは勿論なのですが
獣医さんとの会話からも常に論文や研究をして
新しい情報を持っているということ
DSC_1074~2 (2)

町の獣医さんだと10年前から薬が同じやね・・も当り前だし
獣医師1人体制なので、多方面からの視点や診療方針が
出てきにくいというデメリットもあります


加計学園が出来る前は「大学病院」なら山口県や大阪府まで・・・
四国内だと四国中央市のセントラルシティ動物病院や香川県など
遠方まで行かなくてはいけませんでした


地方で高度医療が受けられるのは幸運です
使えるものは有難く利用しましょう
 

かかりつけ医を持つということ

春になり狂犬病接種やフィラリア予防薬の季節になりました
それと同時に複数の飼い主さんからご相談をうけたので
私の考えを紹介したいと思います


いつも行っているA病院で目の治療を続けていたけど改善されず
セカンドオピニオンでB病院を受診したら原因がわかり治療を開始
B病院の再診予定日とワクチン接種日が近いので
ついでにB病院で済ませようと思うのですが・・・


皆さんのワンちゃんは「かかりつけ医」いますか?
動物病院で勤務していた私が感じる
病院が「当院の患者さん」「かかりつけ医」と判断する条件は

① 毎年その病院でワクチン接種をしている犬と飼い主
② 毎年その病院が指定する期間フィラリア予防薬を投薬している犬と飼い主
➂ 毎年その病院が指定する期間ノミ・ダニ予防薬を投薬している犬と飼い主

この3つを行っている飼い主さんとワンちゃんが最低条件じゃないかな?と思います
そこに、健康診断や日常診察などが加わります

病院と飼い主さんの関係は金銭でなりたっていますが
最終的には「人と人の信頼関係」です
これは全ての分野で当てはまるとおもいます

今年はB病院でついでにワクチン接種した!となると
かかりつけ医であったA病院ではワクチン接種を打たなかった。という記録が残り
A病院が「うちの患者さん」という認識は薄れてしまいます。

四国のように24時間夜間病院がない地域では
休診日や深夜に犬の体調が急変した時、駆け込む所がありません
その為、「当院の患者さんは時間外でも診ます」という対応をされている病院も多く
その条件は上記にあげた3つであることが殆どです

なので、上記の質問の答えは
目の治療は継続してB病院にお願いし、A病院を「かかりつけ医」とするならば
フィラリアやワクチンはA病院で行いましょう。です


これは病院だけでなく、私も同じです
私がレッスンに通ってくださる飼い主さんとワンちゃんを
「うちのお客様」と判断するのは
2年以上継続してレッスンに通ってくれた方です

「うちのお客様」と思っている飼い主様であれば、なにか相談があったとき
自分事として考え対応するし、多少の融通を利かせようと思います
私にそう思わせるのは長年レッスンに通い築いたお互いの信頼関係です

そして、その飼い主様の中には、うちではない「犬の幼稚園」を利用している方
アジリティー教室やペットシッターを利用している方もいらっしゃいます

私が提供できないサービスを、他のトレーナーで利用され
ワンちゃんと飼い主さんが幸せになるのなら全く問題はありませんし
うちにも定期的にレッスンに通ってくださることで
「うちのお客様」という認識が変わることはありません


ワンちゃんとの長い人生。人も犬も何があるか分かりません
「人と人」自分とそしてワンちゃんの為に良い環境をしっかり築いていきましょう
3_20230430071832d6b.jpg
大好きな動物病院。診察台から降りない愛ちゃん

嫌のサインを見逃さない

レッスンでお話していると
「今までなんともなかった病院で急に震えるようになった」
「急に〇〇を嫌がるようになった」というお話を聞きます

でも皆さんが「急に」と思っているその殆どは
数カ月~数年かけて少しずつ「嫌」が蓄積されたものです

そして皆さんが見ている「嫌がって動く」「逃げようとする」
「暴れる」「噛む」という行動が出るのは
今!嫌だと感じたからではなく。
我慢の限界だよ!!というワンコ達からのメッセージです


では「嫌なんだよな~」のサインを見てみましょう

愛ちゃんをブラッシングしている所です
この動画に「嫌だ!!」「止めて」のサインが出ていますが分かりますか?

愛ちゃんは下半身(特に後肢、後ろ爪先、肛門周り)を触られるのが
好きではありません

前半上半身をブラシしている時は身体がリラックスしていますが
10~11秒で後ろ腿辺にブラシが当たった途端に
筋肉がキュッと緊張したのが分かります

しっぽの付け根も見てください
根本にキュッと力が入り肛門にピタッとくっつきましたね

その後も後ろ肢にブラシが当たると
筋肉がキュとなる時が数回あります

これが「嫌だよ」「止めて欲しいな」のサインです

ここで気づいて報酬を与えながら行ったり
力加減を緩めたり、行為を止めたりしてあげると
「あ~ ちょっと嫌だけど大丈夫だった」となるので
嫌いになることを防げます。もしくは、平気になってくれます

でも、このサインを見逃して
「やらせてくれるから嫌じゃないんだ」とフォローを怠ると

「嫌だな~嫌だな~」が蓄積されて
ある日爆発=わかりやすい行動に現れます

犬達の会話と繊細で物凄く速いスピードでなりたちます
犬語を理解するには「観察」あるのみです
ワンコからのメッセージを読む力を身につけてくださいね

プロフィール

pup.apolo

Author:pup.apolo
愛媛県松山市で介助犬・聴導犬の育成、普及活動。家庭犬のしつけ教室を行っていますドッグフォーライフジャパンのブログです。
犬達が与えてくれる沢山の幸せ、喜びを活動日記を通してお伝えしていきます。

カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR