「何もできなくていい」は良い事でしょうか

「何もできなくていい。そのままでいい。」
この言葉って優しいように聞こえますが、残酷な言葉だと思うのです


犬が「噛む」行動をする時
自分の命の安全が侵されるほどの恐怖にさらされています
病院やトリミングサロン、日常生活で
殺されるかもしれない!と思う場面が
月1回、それ以上ある日常ってどんなに辛いでしょう


物音や人、犬などあらゆる物に異常に吠える子
毎日、何度もパニック級の興奮
そして常に緊張した日常を送ってます。
やはりしんどいですよね



外が怖くて歩けない、散歩ができない子
犬は人と同じ社交性を持った生き物です
散歩は運動のためではなく
五感を刺激し精神的満足感を与える大切な行為です
犬としての楽しみを経験できないって辛いと思いませんか


「何もできなくていい。そのままでいい。」は
毎日生きづらい生活を送っている子に
「このままの生活を続けてね」と言うことなんです


犬のしつけ、しつけ方教室とは
不良少年を更生すること、場所ではありません

もしくはエリートを育てることでもありません


困った行動をしている子の場合
人の手は怖くない、嫌なことはしない
吠えるより楽な方法がたくさんある、もしくは吠える必要がない
外は楽しい、草や風の匂いを嗅ぎ犬としての欲求を満たしてあげる

これらを犬に教え
日常生活を安心して送れるようにすることです


うちの子は良い子だからしつけ教室に行くは必要ない?
今、困ってなくてもこれから起こりうる様々な変化への予防(準備)や
犬の生活に楽しみ(趣味)を与えることが目的です



私達は外食をしたり習い事やサークル活動に参加したり、
本を読んだり、料理を楽しんだり、登山したり
音楽を聴いたり自分を高めることが好きです

トレーニングとは人の趣味と同じ刺激なんです
(ここでのトレーニングとは動物福祉に基づいた嫌悪刺激を使わないトレーニングです)


犬の寿命は平均12~14歳
早い子だと10歳前後
人間だと中学生。殆どの子は高校生になれません
そう考えると彼らの人生ってとても短いと思いませんか?

だからこそ私達の元に来てくれた子が
充実した楽しい人生を送れるようにしてやらなければと思います

そしてしつけ方教室やトレーニングが身近になるように
飼い主さんがワンコと喜びを分かち合える経験ができるよう
私も工夫をしていかなければといけませんね

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プロフィール

pup.apolo

Author:pup.apolo
愛媛県松山市で介助犬・聴導犬の育成、普及活動。家庭犬のしつけ教室を行っていますドッグフォーライフジャパンのブログです。
犬達が与えてくれる沢山の幸せ、喜びを活動日記を通してお伝えしていきます。

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