犬の躾や訓練に体罰はいらない!! その1

先日プロフェッショナルで放送された訓練士

強制訓練をすることは知っていましたが、あそこまで酷いとは
自分より弱い立場の犬を一方的に殴る
思い出すだけで気が滅入ります


肯定する人が沢山出てくるのは予想できましたが


「あれだけ凶暴な犬なら体罰も仕方ない」

「殺処分されるよりまし」

「優しいだけでは躾はできない、時には厳しく」

など肯定はしないけれども一部体罰を容認する意見が多い事に
ショックを隠せません


私は「トレーナー・訓練士」と名乗り始めて
約10年になりますが、犬のトレーニングを学び始めたのは20年程前

この20年は特に「躾・訓練」が大きく変化した年だと考えています


なぜ体罰はダメなのか! なぜ犬を躾けるのに体罰は無意味なのか!
上手く要点をまとめることができないので
長くなりますが私の実体験を紹介したいと思います

皆さんの参考になれば幸いです



22年前、ゴールデンレトリバーのベルを家族に迎えました
その前の犬は雑種で庭に繋いで昭和の飼い方
初めて犬と密接に関わる生活が始まります


その頃、私は専門学校(京都)でドッグトレーニングを専攻し
週一で訓練所で実習したり、訓練所にインターシップに行くなどして
訓練の方法を学んでいました

入学時に教材として
鎖の首輪(チョークチェーン)と革のリードが支給され
チョークチェーンを使った訓練方法を学びました


その頃はトレーナーや獣医師、など犬に関わる人の殆どが

犬は上下関係があり
人間の指示を聞かない、噛みついたり、反抗するのは
犬が人間より上になってしまった
自分が人間のリーダーになってる

「権勢症候群/アルファシンドローム」 

アルファシンドロームの犬には
「人間が強い!」こと「人の下であること」を教えなければいけない


この考え方が蔓延していました


私もその教育を受けてベルを躾けました


ベルはとても穏やかな子でしたが
ブラッシングをしようとするとブラシに歯を当ててきました

ブラシをすることに反抗した!と
私はベルを押さえつけたり、ブラシの柄で口元を叩いたりしました
時には、鎖の首輪でブラシに口を近づける度にショックをかけました

また、リーダより前を歩いてはいけないと
散歩で前を歩くと、革のリードを鞭のように使い
ベルを打ちました

ベルが自分の思い通りにならない、言う事を聞かないと
押さえ込む・リードで打つ・首輪でショックをかけるを繰り返しました

犬が言う事を聞かないのは下にみられているから
人間の方が上だと教えなきゃいけないと考えていたからです

その結果、ベルが2歳頃になると
「コラ」という言葉で鼻に皺を寄せるようになります
*無意識にベルが言う事をきかず、押さえ込む時に
「コラ」と言っていたんでしょうね


そして「コラ」で鼻に皺を寄せるベルを時にはからかったり
時には歯向かった!と押さえ込む日々が続きます


事件が起きたのはベルが4歳頃
大晦日に鏡餅を咥えたベルを母が捕まえようとして噛まれます
今まで見たことない恐ろしい形相に私は怖くて手が出せず
鏡餅を食べ終わるまで近寄れませんでした

その後も何回か拾い食いをして
取ろうとすると噛まれたり、唸って近寄れない状態が続きます

その度に、私は
「ベルに舐められている。もっと厳しくしなきゃいけないんだ」と
更にベルに厳しくしたことを覚えています

でも一向にベルの行動は改善されません

こんなに厳しくしているのに、
食べ物が絡むとどうして凶暴化するのか?


悩んでいる時に
日本動物病院協会主催の
「しつけインストラクター養成講座」

がスタートします。アメリカから講師を呼び
今までと違う「飼い主が犬に教えるトレーニング」

当時勤務していた動物病院の院長にお願いして
大阪まで養成講座を受講にいきます
















プロフィール

pup.apolo

Author:pup.apolo
愛媛県松山市で介助犬・聴導犬の育成、普及活動。家庭犬のしつけ教室を行っていますドッグフォーライフジャパンのブログです。
犬達が与えてくれる沢山の幸せ、喜びを活動日記を通してお伝えしていきます。

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